2023年11月21日の情報処理学会 第205回 ヒューマンコンピュータインタラクション研究発表会において,鈴木彩門(M2)が以下のタイトルで発表を行いました.
ARHMD における指動作認識に基づく仮想入力インタフェースの検討
近年, AR(Augmented Reality)に関する研究が盛んに行われており,その中でも, HMD(Head Mount Display)を用いたARが,医療や教育などの現場を中心に広がっている. HMDによるARは,頭部に装着して利用するため,両手を自由に使えるという利点があり,表示したARコンテンツに手で触れて入力を行うという操作が重要な要素になっている.このとき,現状の入力方法では,手の人差し指でしかARコンテンツに触れることができない.これでは,現実世界に存在する物理的なキーボードと使用感がかけ離れており,他の指も使って入力をしたいというユーザも多く見られる.そこで,本研究ではHMDのカメラとセンサで認識した指の形を用いて,仮想空間に存在する仮想的なキーボードとの位置関係を比較することにより,手の全ての指を使って入力ができるようにする仮想入力インタフェースを提案する.HMDにてアプリケーションを実装し,従来の入力方法と精度やユーザビリティを比較することによって本手法の有用性を検討する.