こんにちは、M2の森田と申します。
2024年9月16日(月)から20日(金)に、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイワールドトレードセンターにて開催された、「ITS World Congress 2024」に参加してきました。現場での様子などを報告させていただきます。
ITS World Congressは、インテリジェント交通システム(ITS)に携わる、世界中の専門家やステークホルダーが集まる場であり、欧州、アメリカ、アジア太平洋を代表するITS団体(ERTICO、ITS America、ITS Japan)が毎年共同で開催しています。研究や技術開発に留まらず、関連政策や市場動向まで幅広い観点における議論を通した、交通問題の解決やビジネスチャンスの創出が目的とされています。
ITS World Congressには、Technical Programmeと呼ばれる、技術的な観点から研究やイノベーションに焦点を当てたプログラムがあり、その中で、Special Interest Sessions(SIS)と呼ばれる、最新の研究や進行中の取り組みを紹介するセッションで発表を行いました。
「SIS 32: Rationale and Validation of Cooperative Perception Services for Connected & Automated Vehicles」というセッションに参加し、研究内容について発表しました。セッションの他の発表者の方からも好評をいただき、「近しい考え方が社内でも議論されています」や「必要な機材やソフトウェアがあれば提供するから連絡してね」など企業の目線のコメントをいただいたりと、研究と事業のつながりを実感できました。発表後には、さまざまな立場の方から質問や的確なコメント等をいただき、今後の研究に活かしたいと思いました。また、セッション終了後に時間が経ってから会場等で声をかけていただくこともあり、発表内容を覚えてくださっていたことが嬉しかったです。
ITSに関した、最も大規模なイベントということもあり、企業で技術開発に従事する技術者や著名な研究者による講演を拝聴できました。さらに、会場では講演をメインとするプログラムとは別に、展示会も同時開催されており、ブースを設けて最近の活動や成果を公表する場も提供されていました。出展者は、自動車メーカーや通信技術を扱う大企業をはじめ、自動運転関連のスタートアップや政府関係省庁までさまざまでした。そのため、多様な切り口で、技術的な取り組みに関して当事者の方々に直接お話を伺うこともできました。
現地ドバイはひたすらに暑く、中東の気候を体感しました。滞在期間中は、早起きして確保した時間や学会終了後の空き時間を利用して、ドバイを散策していました。
今回の学会参加を通して、英語での発表や議論、聴講は貴重な経験になったと感じます。また、企業の方とお話しできる機会に恵まれたことは、学生の私にとって非常に新鮮でした。得られた経験を糧に、今後も研究に取り組みたいと思います。
報告は以上になります。ご覧いただきありがとうございました。